生きていれば問題なんて日常茶飯事ですよね。
あなたは問題が起こった時、うろたえてしまいますか?
それとも「お、問題がきた!解決しよう!」と思える人ですか?
前者であるか後者であるかで人生に差は間違いなく広がりますよね。
そこで今回取り上げたいのが、「問題解決能力」です。
「えー、なんだか難しそう!」と思ったあなた。
安心してください。
問題解決能力は訓練で誰でも何歳からでも身につきます。
「問題解決能力」を磨くにあたってオススメしたいのが下記の2冊です。
①ひろゆき流ずるい問題解決の技術/著 西村博之
②地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/著 細谷功
早速、1冊ずつみていきましょう。
- 思考力が身に付く。
- 仕事において成果を上げやすくなる。
- 人生の「悩み」を「課題」に変えることでき、前に向かって取り組める。→解決する力を磨くことで生きやすくなる。
ひろゆき流ずるい問題解決の技術
発行日;2022年3月15日 出版社;プレジデント社 ページ数;p288
問題解決方法
問題解決のプロセスって結構シンプル。
聞いたら「なーんだ、当たり前じゃん」ってなるけど、意外と自分で体系立ててできる人は少ない気がします。
問題解決のSTEPは下記の通りです。
- STEP1 問題を分析する
- STEP2 情報を集める
- STEP3 解決策を立てる
- STEP4 解決策を実行する
STEP1 問題を分析する
問題が起きた場合は、答えが分かっている問題とそうでない問題かを把握しましょう。
その次に、自分が変われば解決しそうか向き合ってください。
そして、事実と問題を切り分けてください。
自分の力ではどうしようもない場合です。
それはどうすることもできません。
問題ではなく、事実として受けとめるしかありません。
- 問題が起きた場合、既に答えがあるか把握する。
- 自分を変えれば解決しそうか考える。
- 事実と問題を切り分ける。
STEP2 情報を集める
情報収集の手段としてGoogleで調べる力を養いましょう。
ひろゆきさんは検索結果を100件に絞って4、5ページをざっと読み流していく方法で収集しています。
このときのポイントはスマホではなく、パソコンで調べるところです。
一度に得られる情報を多くするため、パソコンでの検索をオススメしています。
その次はヒアリングです。
可能であれば相手に直接しヒアリングを行いましょう。
- Googleで調べる力を養う。
- 相手にヒアリングする。
STEP3 解決策を立てる
解決策を立てる際のポイントとして、「誰かが損をするのを受け入れる」です。
みんなが満足する解決策はないと言っています。
ですので、「誰かが損をするのを受け入れる」ということを最適解にしましょう。
また、人に「ずるい」と言われても仕方ない方法をとれるかです。
時にはモラル的にグレーゾーンの手段を取らないとダメな時もあるかもしれません。
「被害がないのなら、ずるい手もあり」
ひろゆきさんはこう考えています。
- 最適解には全員が満足するケースはない。
- ずるい手を使ってでも解決しないとダメな問題か自分に問いかけよう。
STEP4 解決策を実行する
解決策の実行の仕方についてです。
100点満点を目指さず、70点でも素早く仕上げることが大切だと言われています。
処理速度が早いほど、時間と労力のリソースが少なくて済みます。
完璧よりもそこそこの仕上がりで実行していきましょう。
- 100点満点を目指さず、70点でも素早く仕上げる。
以上が問題を解決する4つのSTEPでした。
問題を解決する能力は、コツさえ掴めば誰でもできるとひろゆきさんは言っています。
普段のニュースとかでも「こうしたら解決するんじゃね?」とか、「推測するクセ」や「前提を疑うクセ」をつけることが大事です。
日頃から訓練するようにしましょう。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/著 細谷功
発行日;2007年12月7日 出版社;東洋経済新報社 ページ数;p230
問題解決能力を磨く方法を知る
次にオススメしたいのは、『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定』です。
こちらの本では問題解決の能力を向上するにあたって大切な「地頭」について学んでいきましょう。
地頭が良いメリット
地頭が良いメリットって何でしょうか?
それは地頭を鍛えると、結論から考える癖がつき、最終目的まで効率的な方法でたどり着けるようになります。
言い換えると、圧倒的に仕事の生産性を上げられるようになります。「圧倒的に」がポイントです。
働く人にとって、最も欲する能力に間違いありません。
自分自身への喜びや達成感を得られるし、チームのメンバーや会社にも喜ばれます。
あるに越したことのない能力です。
勿論、仕事に限らず、この能力はプライベートに置き換えても役立ちますよね。
「達成したい目標に対して、どうすればいいのか?」
「トラブルが起きた時にどうすればいいのか?」
いつでも冷静に方法を考え、行動できるようになります。
地頭って何なの?地頭を鍛える方法は?
地頭が良いことのメリットは分かったけど、「そもそも地頭って何なの?」ってなってきますよね。
地頭が良いという言葉を聞くと、僕としては頭の回転が速いといった漠然とした捉え方をしていました。
それを本書では、定義付けてくれています。

上図のように、地頭力とは3つの要素に分解できます。
- Xは地頭が良い(考える力)
- Yは機転が利く(対人感性力)
- Zは物知り(知識力)
この3つの要素を見たとき、Y軸とZ軸は線をある程度引けると思いました。
人間関係に困ることはほとんどないし、学業はZ軸の長さでこれまで乗り越えてきました。
学生の時はY軸とZ軸が伸びていれば、十分やっていけました。
しかし、社会に出るとそうはいかなくなります。
自分にとってよく分からない問題が頻繁に起こりますし、どうすれば良いか分からないケースなんて頻繁に起こります。
そこで重要になってくるのがX軸です。
数学が得意だった人は、社会に出てもある程度生きやすいのではないでしょうか?
「どうすれば答えにたどり着けるか」と考える癖が身についていますよね。
では、僕みたいにY軸・Z軸を伸ばしてきた人間は、どうすればX軸を伸ばすことができるのでしょうか?
ここで当書の出番です。
その方法の一つとして、フェルミ推定を用いた訓練を勧められています。
問題に対して何をした良いか分からなくても、「今の自分が持っている少ない情報量でも、仮説を立てて答えまで出す」のが先ずは大事だと気づかされました。
当書だけでなく、フェルミ推定の他の本を併せて読むと、何となく仮説を立てて考えるコツが掴めてきます。
間違ってもいいのです。
最初は何かしらの仮説を立ててみることが大事です。
X軸を伸ばせていない現実に直面した時、「今まで何をやってたんだ」と落胆する自分が正直いました。
だけど同時に「まだ伸び代がある」とも思えました。
Y軸・Z軸も後天的に伸ばしていったものだから、X軸も絶対にこれから伸ばせると信じています。
僕と一緒にこれから「地頭」を磨きましょう。
著者について
ビジネスコンサルタント、著述家
1964年、神奈川県生まれ。東京大学工学部卒業後、東芝を経てアーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社。2009年よりクニエのマネージングディレクター、2012年より同社コンサルティングフェローとなる。問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の大学や企業などに対して実施している。
著書に『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』、『アナロジー思考 「構造」と「関係性」を見抜く』『問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力』(以上、東洋経済新報社)などがある。
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