僕はずっと大阪に住んでいる。
飲食店や商業施設は多く、食べ物や買い物には困らない。
ただずっと同じ土地に住んでいると飽きるのだ。
大阪はどこに行っても建物ばかりが密接していて、窮屈にすら感じてくる。
そこで「地方移住」をテーマに、本や説明会を通じて学んだことを纏めていこうと思う。
まだ本当に移住するかどうかは検討中だ。
どこに移住しようか?
僕がチェックしているところ
先ずは移住先をどこにするか?
僕の場合は「福岡」の一択。
10年程前に卒業旅行で福岡に友達と行き、その時の街の雰囲気やご飯の美味しさに感動したからだ。
就職先も福岡を探していたのだが、僕の望む職場が見つからなかったので断念した。
10年も経過しているうちに福岡は注目の的になっていた。
それは「都心部、自然、交通の利便性(新幹線、空港)」といった人が欲するものが兼ね備えているからだ。
加えて現在進行中だが、「天神ビッグバン」という都市開発も進んでいる(2023年2月時点)。
さらにデータを見てみると、総務省が2021年6月に発表した「第21回国勢調査」では、福岡市の人口は5年前の調査から「7万3,711人」増えて、4.79%増の「161万2,393人」となっている。これは政令都市においてトップの人口増加率だ。
移住相談会でオススメしてもらったのは「姪浜(めいのはま)」という地域だ。
姪浜には終点の電車があり、博多や天神に15〜20分程の電車移動でアクセスできる。
家賃相場が安いので、転勤族や家族が住みやすいに街になっている。
「スーパーで売っている魚も美味しい」と関西から移住されたアドバイザーが言っていた。
確かに大阪のスーパーで売っている魚はあまり美味しくないから、これは僕にとって有益な情報だった。
また近くにビーチがあり、その景色がオススメだと教えてもらった。
姪浜にいった時は記事の情報を更新する。
これから移住先を考える方へ
もちろん移住先をこれから考える方もいるだろう。
そういう人は「色んな現地に足を運ぶ」。
これが住みたい場所の条件が見えてくる一番良い方法だと思う。
実際に地方移住した人に話を聞くと「週末になると現地に行って自分の目で何か所も確かめた」と言っていた。
是非参考にしてほしい。
現地に行ったときにすること
現地に行くときにした方が良いポイントが2つある。
一つ目は、事前に不動産会社にアポイントを取る。
せっかくお金を使って行くのだから、住んでみたい地域にいくだけでなく、内見を数カ所してみよう。
二つ目は、住んでみたい先の飲食店で住み心地を聞いてみる。
チェーン店だと店員さんに質問はできないだろうから、個人で営んでいる飲食店に入ってみると良いだろう。
特にカウンターがあって、人がそんなに入っていない場所ならより聞きやすいだろう。
もしかすると、自分ではたどり着けなかった耳より情報をもらえるかもしれない。
移住支援金について
各自治体が「移住支援金」という制度を行なっている。
福岡を例に記載する。
支援金の額だが「単身で60万円」、「世帯で100万円(子ども一人につき+30万円)」。
ただし対象者は、三大都市圏に住んでいる人なので留意いただきたい。
また支援金は下記の市町村で、福岡市内は該当しない。
北九州市、大牟田市、久留米市、直方市、飯塚市、田川市、柳川市、八女市、筑後市、大川市、古賀市、うきは市、嘉麻市、朝倉市、みやま市、粕屋町、芦屋町、岡垣町、桂川町、東峰村、大刀洗町、広川町、香春町、川崎町、大任町、福智町、苅田町、みやこ町、上毛町、築上町
この中から博多に最も一番近いところを一つずつ調べた。
それは「粕屋町(かすやまち)」だ。
最寄駅に「長者原駅(ちょうじゃばる)」があり、この駅は博多駅まで約11〜15分。
支援金を利用するなら、間違いなくこのエリアにする。
ただし、この支援金は自治体毎に予算があって、既に移住者が何名か決まっていればもらえないこともある。
必ず連絡して現状を確認しよう。
また、転入してから3ヶ月住んでから申請ができ、お金はすぐにもらえない。
申請してから5年は居住する意思があることも確認される。
さらに、福岡県が指定する「移住・就業マッチングサイト」で就職する必要もある。
いかがだろうか?
結論をいうと、僕は移住支援金は諦めた。
縛りが多すぎる。
それなら「マイナビ、リクナビ、doda、ビズリーチ、エン転職」といった転職サービスを利用した方が良いだろう。
県が指定するマッチングサイトで、年収を下げて転職するよりも、同等以上の年収で転職した方が、結局移住金をもらうより得をする可能性が考えられる。
ADDressについて
ADDressといったサービスを聞いたことがあるだろうか?
ADDressとは全国250箇所以上ある全国各地の家に住めるサブスクサービスだ。
月額1960円(2023年2月時点)から始められ、お試し移住にはもってこいだ。
数年前からこのサービスを知っていたが、その時はおよそ5万円ほどしたはずだ。
お手軽に始められるようにサービスが進化している。
先日、無料でオンライン説明会があったので参加してみた。
講演者は20代女性の高橋ゆいさんだ。
彼女は新卒でM&Aの会社に入社するも、激務により体調を崩し退職する。
そして「流れに身を任せて、行き当たりばったりを楽しもう」という考え方にシフトする。
そこで出会ったのが「ADDress」だ。
詳しくは下記URLを読んでみてほしい。
移住となると若い人のイメージがあるかもしれないが、50代の人もいるといっていた。
無料のオンライン説明会に一度は参加してみる価値はある。
移住に関する書籍について
移住に関する本も読んだので、概要を紹介する。
よそ者でバカ者で若者の僕が地方留学で見つけた夢の叶え方 著者:武政彰吾
著者は東京八王子に生まれで、大学卒業まで過ごす。
就職してしばらく経った頃、「自分で事業を起こしたい」と思うようになる。
そして、著者はビジネスアイデアがない状態で会社を辞めてしまった。
また、同じ時期に大学の友人2人も会社を辞めていた。
「計画もお金もない」
そんな状況であった。
ただ時間だけはあった。
停滞感と焦りに襲われ精神的、金銭的に苦しくなり、導き出した答えはこうだった。
「地方へフィールドを移す」
そして著者は友人とともに「淡路島」へと移住をしたのだ。
淡路島に移住した後、その土地にあった事業を展開する。
「人生、全て楽しもう!」をモットーに、著者は淡路島での生活を充実させる。
続きは当書で味わってほしい。
地方で働き、地方で生きるという選択 著者:森康彰
都会で働き有名企業で働く旨みはそれほどなく、古いモデルだと主張されている。
若い人だと「タワーマンションに住み、高級車を乗り回す」という憧れがあるかもしれないが、サラリーマンであれば基本無理だ。
なぜなら、上場企業の役員で報酬が1億円を超えている人はおよそ500人程度しかいないからだ。
そこで勧められているのが、地方でビジネスをすること。
地方の経営者は高齢化が進み、リスクを取って新規事業に挑戦しようとする意欲のある人が少ない。
だからブルーオーシャンが地方には眠っているのだ。
移住をしたいと思っていても「失敗したらどうしよう」、「上手くいかないかも」と不安に感じる人もいるだろう。
そこで著者は「何度でもスタート切る覚悟をしよう」というエールを送られている(p100)。
地方はあなたのことを必要としている。
よかばい、福岡移住: 東京から福岡へ。子育て世代の地方移住。 著者:ナヴィダ凛
著者はフィリピン人の夫を持つ妻が執筆した本である。
移住する際に行ったことが具体的に書かれていて、実用性が高い。
2021年の4月の時点では東京に住んでいたが、なんと2ヶ月後には福岡に移住している。
「失敗したらまた東京に戻れば良い」といったように軽い気持ちで始められている。
移住先について入念に調べる必要はあると思うが、最終的には「やり直す」くらいの心構えがないと踏みきれなさそうだ。
「ご飯が美味しく、人も温かい。東京ほど騒がしくなく家賃も安い。子育てする私たちにとってありがたい環境」
これが移住して得た感想だ。
当書に「福岡移住 7つのステップ」という項目があり、これはあなたが福岡以外の他県に移住する際にも活用できるので、是非参考にしてほしい。
最後に
コロナ禍をきっかけに「リモートワーク」が普及した。
これは都会に人が集まる状況を見直すきっかけになったに違いない。
サラリーマンとして雇用される人は多いが、これからはインターネットを通じて「個人」で稼ぐ人がさらに増えていく時代が来る。
そうなると「場所にとらわれない働き方」が普及し、地方を選ぶ選択肢ができる。
自分が適した環境を選ぶことができる人生にしよう。
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